Action Plan

協業候補:研究機関・企業・助成制度の優先度付きアクションプラン

L0達成を最短で実現するための外部連携先と具体的なアクション

Mind Uploading Research Project

Open Access Last Updated: 2026-02-15 随時更新

このページの目的

本ページは、mind-upload.com の検証基盤(Verification Commons)をL0(再現可能な解析)から段階的に構築するため、接続可能な研究機関・プロジェクト・企業・助成制度を優先度付きで整理したアクションプランです。Issue #256 に基づき、単独では実現不可能な規模の研究課題を、適切な連携先との協力によって最短ルートで達成するための指針を示します。

協業の原則

  • L0優先:再現可能な解析の達成を最優先とし、既存データセットの再解析から開始する
  • 標準準拠:BIDS、EEG-BIDS、OpenNeuro 等の国際標準に準拠した成果物を目指す
  • 相互利益:一方的な利用ではなく、双方に価値をもたらす協力関係を構築する
  • 透明性:協力内容、成果物、制約事項を公開し、コミュニティ全体の利益とする

優先協業パートナー Top 10

L0 達成から長期ビジョンまでを段階的に実現するため、協業パートナーを優先順位付けしました。各パートナーとの協力により、Mind-Upload プロジェクトの検証基盤が強化されます。

優先度 パートナー 目標(Goal) 成果物(最小スコープ) 最初のステップ
1 BIDS / EEG-BIDS Community データ標準の国際標準との整合性確保 BIDS Derivatives 拡張仕様書(EEG QC ログ・同期ログ)、コミュニティフィードバック反映 EEG-BIDS メーリングリストに参加し、拡張提案を Discussion として投稿
2 OpenNeuro DOI 付きデータデポジットと再現性基盤の確立 DOI 付きデータセット1件、BIDS 検証レポート、再現性ガイドライン 既存サンプルデータを BIDS 変換し、datalad 経由でアップロード準備
3 MOABB / NeuroTechX L0/L1 ベンチマークを既存 BCI ベンチマークと互換化 MOABB 互換ベンチマーク、既存 BCI データセットとの比較結果、統合ドキュメント MOABB リポジトリのイシュー・PR 構造を調査し、統合仕様をドラフト
4 MNE-Python BIDS→前処理→メトリクス→出力のパイプライン統合 Docker コンテナ、MNE-Python 拡張モジュール、チュートリアル MNE-BIDS チュートリアルに沿ったパイプラインを自前データで動作確認
5 LSL Community 同期監査ログテンプレートの標準化 LSL 同期ログ標準、監査証跡テンプレート、統合ガイド LSL ドキュメントを読み、既存プロトコルと差分を整理して提案書作成
6 INCF (+ Japan Node) Working Groups を通じた標準化コンセンサスの加速 INCF Working Group 参加、標準化提案書、日本コミュニティ形成 INCF Japan Node にコンタクトし、関連 WG の日程・参加方法を確認
7 COGITATE (ARC-COGITATE) 公開済みデータの再解析パッケージ開発 COGITATE データ再解析パッケージ、検証プロトコル、論文 COGITATE 公開データの BIDS 互換性を検証し、再解析スコープを定義
8 AMED Brain/MINDS 2.0 日本の「デジタル脳」研究インフラとの接続 データ相互運用性プロトコル、共同研究提案、インフラ統合 Brain/MINDS 公募・ワークショップ情報を追跡し、接点を特定
9 Moonshot Goal 1 Projects BMI 標準の横断的適用と共同ベンチマーク BMI 標準化提案、共同研究、横断的ベンチマーク Moonshot Goal 1 採択プロジェクト一覧を取得し、標準化ワーキングの有無を確認
10 MinD in a Device + 東京大学・渡邉研究室 WBE 実装に関する地域的議論の実現 WBE 実装プロトコル、共同研究、地域コミュニティ形成 MinD in a Device のイベント・勉強会に参加し、渡邉正峰氏と接点を確保

研究機関・プロジェクト比較表

Mind-Upload プロジェクトと協力可能な研究機関、データリポジトリ、標準化プロジェクトの包括的なリストです。分野・焦点と協力の可能性を整理しています。

機関・プロジェクト名 分野・焦点 協力の可能性 主な貢献領域 リンク
BIDS 脳イメージングデータ標準 EEG-BIDS 拡張、Derivatives 仕様 公式サイト
OpenNeuro 神経科学データリポジトリ DOI 付きデポジット、BIDS 検証 OpenNeuro
MOABB BCI ベンチマーク L0/L1 ベンチマーク統合 GitHub
MNE-Python EEG/MEG 解析ツール パイプライン統合、コンテナ化 MNE-Python
LSL (Lab Streaming Layer) リアルタイムデータストリーミング 同期ログ標準化、監査証跡 LSL
INCF 神経情報学、標準化 Working Groups、標準化プロセス INCF
COGITATE Consortium 意識研究、Adversarial Collaboration データ再解析、検証プロトコル COGITATE
AMED Brain/MINDS 2.0 日本の脳科学研究 デジタル脳インフラ、データ相互運用 Brain/MINDS
Moonshot Goal 1 BMI、脳科学研究 標準化、横断的協力 Moonshot R&D
EBRAINS 欧州の脳研究インフラ 低(長期) 長期ビジョン、大規模シミュレーション EBRAINS
TVB (The Virtual Brain) 脳シミュレーション 低(長期) 長期ビジョン、モデル検証 TVB
Blue Brain Project 全脳シミュレーション 低(長期) 長期ビジョン、回路レベル検証 Blue Brain

研究者・研究コンソーシアム

Mind-Upload プロジェクトと協力可能な研究者、研究グループのリストです。

研究者・コンソーシアム 所属・役職 専門分野 協力の可能性 リンク
渡邉正峰
(Masataka Watanabe)
東京大学 准教授 WBE、意識研究、認知科学 MinD in a Device
COGITATE Consortium 複数機関(国際) 意識研究、Adversarial Collaboration COGITATE
Alexandre Barachant MOABB 共同開発者 BCI、機械学習、信号処理 GitHub
Vinay Jayaram MOABB 共同開発者 BCI、ベンチマーク、NeuroTechX GitHub
研究者への連絡について

研究者への直接的な連絡は、事前に GitHub Issues で議論し、プロジェクトの目的と協力内容を明確にした上で行うことを推奨します。各研究者の研究負荷と優先順位を尊重し、相互利益のある協力関係を構築することが重要です。

企業・組織一覧

Mind-Upload プロジェクトと協力可能な企業、非営利組織、コミュニティのリストです。

企業・組織名 分野・焦点 協力の可能性 主な協力内容 リンク
Neuralink BMI、侵襲的脳インターフェース 低(長期) 技術的知見、データ形式標準化 Neuralink
Synchron ステントロード、非侵襲的 BMI 低(長期) 技術的知見、データ形式 Synchron
OpenBCI オープンソース BCI ハードウェア データ形式標準化、コミュニティ連携 OpenBCI
MinD in a Device WBE 研究、意識研究 WBE 実装プロトコル、地域コミュニティ MinD in a Device
Carboncopies Foundation WBE 研究支援、意識研究 コミュニティ連携、研究支援 Carboncopies
Brain Preservation Foundation 脳保存技術、WBE 研究 低(長期) 技術的知見、研究支援 BPF
INCF 神経情報学、標準化 標準化プロセス、Working Groups 参加 INCF

助成制度・資金源

Mind-Upload プロジェクトの研究開発を支援可能な資金源のリストです。

資金源名 対象分野 協力の可能性 申請条件・備考 リンク
AMED Brain/MINDS 2.0 脳科学研究、デジタル脳 日本の研究機関が主導、インフラ統合 Brain/MINDS
Moonshot R&D BMI、脳科学研究 日本の研究機関、BMI 標準化 Moonshot R&D
JSPS / KAKEN 基礎研究、学術研究 日本の研究機関が申請主体 JSPS
NIH BRAIN Initiative 脳科学研究、神経技術 米国の研究機関が主導 BRAIN Initiative
Templeton World Charity Foundation 意識研究、哲学的研究 意識研究、哲学的側面の強調 Templeton
Center for Open Science (OSF) オープンサイエンス、再現性 再現性向上、オープンサイエンス推進 COS
資金申請について

資金申請は、プロジェクトの目的と成果物を明確にし、既存の検証基盤(L0 達成状況)を基盤として申請することを推奨します。各資金源の申請条件と優先順位を確認し、適切な研究機関との連携を検討してください。

短期アクションプラン(L0 達成)

再現可能な解析を実現するため、以下を最優先で実施します。

1

BIDS 準拠と OpenNeuro デポジット

既存の公開データセットを用いて、第三者がコード・データ・環境を揃えて同じ結果を再現できる状態を実現する。BIDS 準拠データセットの作成と OpenNeuro へのデポジットを完了する。

2

BIDS Derivatives 拡張

EEG QC ログ、同期ログを BIDS Derivatives として提案し、標準化プロセスに参加する。

3

MNE-Python ベースのパイプライン構築

BIDS→前処理→メトリクス→出力の再現可能な解析パイプラインを構築し、Docker コンテナで環境を固定化する。

4

LSL 同期ログ標準の策定

Lab Streaming Layer との統合プロトコルを策定し、監査証跡テンプレートを整備する。

BIDSOpenNeuroMNE-PythonLSLL0

中期アクションプラン(L1/L2 ベンチマーク)

L0 を基盤として、複数のデータセット・手法間で比較可能なベンチマークを確立します。

1

MOABB フレームワークとの統合

L0/L1 ベンチマークを既存の BCI ベンチマークと互換性のある形で実装し、MOABB フレームワークへ統合する。

2

COGITATE データ再解析

公開済みデータの再解析パッケージを開発し、Adversarial Collaboration の知見を Mind-Upload 検証基盤に統合する。

3

INCF Working Groups 参加

標準化コンセンサスの加速と日本ノードとの連携による地域コミュニティ構築を行う。

4

Brain/MINDS 2.0 とのインフラ統合

日本の「デジタル脳」研究インフラとの接続を図り、データ相互運用性プロトコルを策定する。

MOABBCOGITATEINCFBrain/MINDSL1L2

長期アクションプラン

介入・摂動ベースの本人性検証と、WBE 長期ビジョンへの接続を目指します。

1

反事実テスト・介入予測の操作化

学習済みタスクを超えた介入・摂動ベースの本人性検証プロトコルを確立する。反事実テスト(Counterfactual Tests)と介入予測(Intervention Prediction)の検証プロトコルを設計する。

2

Moonshot Goal 1 との横断的標準化

BMI 分野における L0/L1 標準の横断的適用と、Moonshot Goal 1 プロジェクトとの連携を行う。

3

MinD in a Device + 東京大学との WBE 実装議論

渡邉正峰研究室との連携により、WBE 実装に関する地域的議論を実現し、実装プロトコルを策定する。

4

長期ビジョンとの接続

EBRAINS、TVB、Blue Brain Project 等の長期ビジョンと接続し、マルチスケール因果モデリングの基盤を構築する。

CounterfactualInterventionMoonshotWBEL2+

協力の申し込み・問い合わせ

Mind-Upload プロジェクトへの協力をご希望の場合は、以下の方法でお問い合わせください。

連絡方法

  • GitHub Issues: Issue #256 または新規 Issue を作成
  • GitHub Discussions: 一般的な質問や議論は Discussions を利用
  • Email: 機密性の高い内容や詳細な協議が必要な場合は、GitHub 経由で連絡先を交換
協力の原則

協力は相互利益を基盤とし、透明性を重視します。協力内容、成果物、制約事項は公開し、コミュニティ全体の利益となるよう努めます。一方的な利用や、研究倫理に反する協力は受け付けません。